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東京オリンピックの年に起きた大きな地震 「新潟地震」    


 1964年(昭和39年)6月16日13時2分ころ、新潟県西北部沖、粟島南方にM(マグニチュード)7.2の地震が起こりました。
 地震のために発生した津波の高さは2〜6mにも達しました。そして、この地震による被害は山形・秋田方面にも及び、住宅の全壊
(ぜんかい)は1960戸(こ)、半壊(はんかい)は6640戸(こ)でした。
 地震が発生したすぐ後、沿岸部や信濃川沿いの埋め立て地などでは、各所に地下水や砂の噴出が見られ、新潟市内で建物がたくさんかたむきました。これは液状化といわれる現象です。地上数階建ての新潟県営アパート(当時)が、この地面の液状化のために完全に横倒しになってしまったことはあまりにも有名です。※図鑑などにはその写真がのっているかもしれませんので調べてみてください。
 民家からの出火はなかったが、石油工場から大規模な油火災が起こり、その黒い煙で空が広くおおわれたそうです。新潟は砂地が多く、そのため液状化の被害が大きくなりました。

<参考文献> 「地学事典」 平凡社 昭和50年度版 p811

 ・・・下の写真は新潟地震直後の様子を撮影した写真です。
    新潟県内にお住まいの渡辺 誠さんに許可をいただき、氏のホームページから転載させていただきました。・・・

−新潟地震のため昭和橋が落ちた様子−
撮影 渡辺 馨一郎氏  (渡辺 誠氏のホームページより引用)
http://www2s.biglobe.ne.jp/~makoto_w/

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